やさしい個人旅行講座

英国個人旅行についておもうこと

2007年 春

AIR




07年春出稼ぎ先旅行会社での業務チームの相方が
GWの中間日から35Lリュック一つで
モロッコへ3泊6日の旅に出発しました

彼の机の足元に立てかけられたその青いリュックは
私が今まで1番英国での長い旅に出た大きさと同じものと色・・・

その様子を見た瞬間無性に旅に出たくなりました
(GWの大変な仕事から逃げ出したいっっ!という気持ちも多少ありましたが・・・)

それは唯単に『リュック』=『旅』という図式、というだけでなく
私自身がこの“相棒”を担いでの旅へ飛び出したくなった・・ということ

決して毎日帰国報告に訪れる添乗員さんのトランクを目にしても
思い起こすことのない英国への郷愁は
・・・やっぱりM君の“青い35Lリュック”
私の最愛の相棒なのでした


私の35Lリュック
ミレーの私の相棒35Lリュック




そんな気持ちから毎年訪れている英国での
個人旅行をしてみて気がついたこと

変化の少ない頑固な英国の持つイメージに
ついつい“変わらない良さ”ではない
ここ数年での大きな変化に驚いている自分の気持ちを綴れたら・・・と

良いことばかりではなく
旅することへの変化もオブラートに包まずに・・

それでもこの国への旅が好きでしょうがない自分にちょっと驚きながら
同じような気持ちを持っていただける同胞に
少しでも頷いていただければ嬉しいです


そして、もちろん旅する私たちにとって
以前はなかったサービスや変わらない良きサービスを少しでも
ご理解いただければ・・・
更にこれからの旅シーズンのご計画に間に合えば
こんなに嬉しいことはありません










私たち“旅行屋”は皆様からのご依頼の旅行に関して
手配するとしたら、
大きく2つに分かれて手配をします

それは
「エアー」「ランド」

これは文字通り
エアーはその最終到着目的地(都市)までの航空券手配

ランド
地上手配
すなわち空港に到着してから帰国の空港へ向かうまでの全ての手配になります

個人旅行は皆様お客さまが
エアーもランドもご自身で選択し、
私たち旅行代理店、又は航空会社、宿泊施設へのお申し込みをされます



申し込みにGO!

そのお申し込みにいらっしゃる前に
少しでもご参考になれば幸いです








先ずはそのエアーから最近に気になること

ひとえに英国への旅でも
現在は日本各空港から英国の玄関口受け入れ空港は2つ
ヒースロー空港とガトウィック空港
こちらに関してもノンストップで到着するフライト受け入れは
ヒースロー空港のみ

反対にアジアからの経由便などはガトウィック空港が多いと思います


旅の中で1番大きな出費は何と言ってもこのエアー、
航空券ですが
このご選択航空会社は個々にそれぞれ違うと思います

私自身はここ数年は
少しでも英国内での時間を多く取りたいために
直行便を選んでいます


それとヒースロー空港でのスムーズな荷物の出や
帰国のときのチェックインなど、
やはりそのお国の航空会社だと本当に早い処理、ということを感じてました

例えば極端な話し、良くあるのが
天候や運行スケジュールによる
空港への乗り入れにはやはり本国の航空会社が
1番優先的に乗り降りが可能・・だとか・・

上記のことは一概に全て・・とは申しませんが・・
最近の私は
英国航空(BA)がダントツ利用率トップ



1日2便運行し、
出発も帰国の際も早く帰れる便とのんびりできる便との選択可能

そして、何よりも直行便4社の中で
比較的料金がお安いのが1番の魅力です

これは自身の選ぶ代理店にも寄りますが、
数年前までは
ヴァージンアトランティック航空(VS)がお気に入りでした

しかし、料金的にほぼ英国航空と変わらないこと、
(支払い条件などで若干VSの方がお安いのですが
なかなかその条件に当てはまることが少ないので・・)
1日1便のみ運行なので出発・帰国便の時間選択はできず、
そして・・何よりもこれも決定的
小柄な私でさえも・・・・・・感じる・・座席の狭さ・・

VSはある意味においてはこの座席の広さを料金に比例させているので
そこは1番低価格の座席ですから「文句は言えんだろう」なのですけれど・・・

それに比べると今までに搭乗した直行便4社JL/NH/VSの中では
BAが座席は1番ゆったりしているように私は感じますし、
それと機内食も結構いただるようになりました




機内食のメインディッシュ
BAのメインディッシュ


お味、良いと思います
チョコレートケーキも見た目より甘くないし・・
そして、お約束のキットカットは必ずつきます
そして、何よりも小型のビンでワインを振舞ってくれるのが嬉しい!

それでも、時々はVSの和食が食べたいな〜と思うことしばしば・・
エコノミークラスでも選択肢が多いのは
VS、この会社さんではないでしょうか・・?

これは幕の内です・・



あとは機内の映画の充実さは
VS・NH・JL・BAの順かな〜

以前は完全に『休暇』だったので
そこにもこだわっていました

中々この業界に入ってからスクリーンでの映画を観ることができなくなり
機内の楽しみはなんと言っても
映画、映画、映画でした

『やっぱり映画って本当に良いですね〜

ザッツ・エンターテイメント



その『映画』について
以前これもギリギリアジア線経由だと思っております
お隣の国・韓国の大韓航空線

時間的にはあまり長い搭乗時間には思えず
何度か利用していましたが、
機内での何か・・違和感は・・
機内食ではなく
この機内サービスの映画の吹き替えでした

ハリウッド映画が韓国語で字幕が英語でした・・・
ちょっぴり悲しかったような・・物珍しかったような・・・
違う旅の醍醐味にKEには続けて2度利用しました




帰りの乗り換え金浦空港で美味しいキムチ買ってきました
ロンドン帰りだったのに・・・









しかし、どうしても旅にかかる運賃を少しでも抑えたい・・という気持ちは万人同じこと


そうなるとやっぱりアジア・米国経由でのご利用も捨てがたいものがあります

直行便フライトよりも2万円から5万円くらいの差がありますので
これは大きい!


時間的には直行約12時間のところを
最低は1都市を経由して向かうのでかかる時間は約2倍くらい

しかし、思いもかけない国や都市に立ち寄る機会を作れるのも
この南周り

しかも!特にアジア系の航空会社のサービスは
欧米系航空会社には
到底叶わない、きめ細かいものがあります


暖めて出してくれてるパン

しかし・・・約24時間の搭乗時間はどうしてもはずせません・・・


あと、最近良く耳するのが経由便に関しては
出稼ぎ先欧州班でもよく耳にするのが
「荷物の紛失」 
   


これは以外とアジア・米国周りよりも
ヨーロッパ内での乗り継ぎに多く見受けられます

私もドイツ・ルフトハンザ航空でのフランクフルト乗り継ぎで経験しました

これはその航空会社にもよりますが
往々にしてヨーロッパ都市空港はとてもつもなく広い!!

それ故に人でさえ、
航空会社が定めている空港内での乗り継ぎ時間が
結構ギリギリの場合があります
当然乗り継ぎのためのターミナルが離れていることもあります



そうするとやっぱり起こるべきして起こる
荷物の積み残し、
謝っての違う都市行きへの積み間違い・・様々なことが起こります





確かに以前よりも機内に持ち込みの荷物に関しては
とても警備が厳重になっていますが、
しかし、最近は女性もほぼどの飛行機にも
ハンドバックは一つ
コンタクト用品も持ち込み可能になりました
(それには1回くらいの容量のみですが・・・)

    


よくお客さまからのご質問の中で
私も使用してますが、
コンタクト製品(洗浄・保存液など)の持込みに関してはいかがでしょう・・・?というもの

機内持ち込み荷物は各旅行会社さんでそれぞれ違います

実際今年1月にBAでは特に見咎められることなく通過
但し、少量であった為ということもありましたが、
実際は規定はないようです

しかし、ヒースロー空港から別の国へのお乗り次ぎに関しては別です
あくまでもロンドンや英国内での同じBAでのお乗り次ぎでしたら・・ということをご了承ください

参考までにJLでは容量で制限しています

ご出発前にご自身のお持ちになる機内持ち込み手荷物については
各航空会社のサイトからご一読が必要と思います

JL  JAL国際線 - お手荷物について
NH  ANA国際線 - 国際線ご利用のご案内
BA  British Airways - Japan
VS  手荷物について





例えばインシュリン注射などの医薬品とお持込になる場合は
航空会社により(特に欧州会社)機内持ち込み許可を得るまで
非常に時間がかかります

       

一重に本社が日本にはございませんので
本国照会になったり、
お持込になる医薬品、携帯設備などに関して
製造行程、製造会社への問い合わせも必要になる場合があるからです

お薬を必ず携帯され、機内持ち込みをご希望される方は
どうぞ、利用航空会社が決まったら
携帯医薬品については
旅行代理店、航空会社へお早めにご相談下さい






そして、各航空会社で設定している
最も腹立たしい追加料金の

「燃油代オイルサーチャージ」

この春から各社料金に動きが出ています

旅行代理店、航空会社の提示している運賃のほかにかかる
燃油代、成田航空使用料を含め各国の諸税金を合計すると
約30,000円前後の追加になります
(参考までに08年4月BAは約3,1470円でした
その内燃油代は16,600円になります)

換算レートによったり、燃油公示レートの変化により
正確な料金が出せないので
予めのご案内は出来ません

4月でちょっと値下がりして
この5月で更にちょっぴり下がった航空会社があります

これは旅行代理店には一切素通りする航空会社への支払いなので
その航空会社が定めた時期からになります

その改定になったJLでは
5月1日以降の航空券発券されたお客さまからの適用です
(往復でその燃油代が2,000円下がりました)



よく航空会社では
「お申し込み-予約を受けた時期-」、
「航空券発券時期」という区切りで
様々な規定の変更を行います

特に月変わりにはお申し込みの代理店、
航空会社への確認をしてみてはいかがでしょう



旅券
パスポートと航空券さえ忘れなければ旅立てます


旅の中で占める料金のともすれば半分以上の出費に相当する航空券代
鉄道の距離運賃や機内でのサービスを考えると
時たま「安価」かも・・と思いがち

それでも、ご自身に合った航空会社を選択する自由こそが
『個人旅行』

あれこれ調べて納得の行く航空座席を手に入れられる事から
すでに旅は始まっています










次回はもう一つ
最近気になる
『ランド』のこと

ここ数年で感じた現地での新しい経験が沢山ありました







このページに関するご意見などございましたら
どうぞ下記にてお問い合わせ下さいませ

皆様からの発信をお待ち申し上げております










Top New ページのTop  



やさしい個人旅行講座


英国個人旅行についておもうこと 2007年初夏Land

海外旅行 オペレーションの現場から 2007年晩秋